クレサラ研究会の「クレサラ」とは、クレジット・サラ金問題を略したものです。
クレジット・サラ金問題というのは、クレジットカードを使って買い物やキャッシングを
したり、サラ金から借入をしたりして、多額の債務を負い、返済が困難になってきた際に
生じるさまざまな問題です。
青司協のクレサラ研究会では、そもそもなぜクレサラ問題が生じるのか、この解決方法
にはどのようなものがあるか、クレサラ被害を最小限にくい止めるにはあるいはこれをな
くすにはどうしたらいいかを考え、みんなで勉強するとともに、相談会や電話110番な
どの実践的な活動を行っています。
クレサラ研究会の本年度の活動をご紹介します。
通常毎月1回 平日6時半から8時 司法書士会館会議室で開いています。昨年は通年
で「破産法」を勉強しました。「破産法」は、クレサラ問題をやるなら、その根幹となる
法律ですが、司法書士の受験科目にはありませんから、クレサラ問題に取り組むようにな
ってから、各自が独学で勉強してきました。これをクレサラ研で「基本法コンメンタール.
破産法」を教材として、みんなで勉強しました。
今年はクレジット・サラ金問題に関する重要判例を持ち回りで勉強しています。教材は
「ローン・カード・リースの裁判例」生活紛争裁判例シリーズ、有斐閣です。消費者問題
は次から次へと新しい問題が出てきますので判例の勉強は不可欠です。
クレサラ研究会では、毎回勉強のほかに、毎月の活動の報告をしたり、今後の活動につ
いて話し合ったりしています。勉強のための勉強ではなく、実践のための勉強であること
をこころがけています。
いくつもの債権者から多額の借金をし、家計は破綻し、厳しい取り立てにあって苦悩し
ている債務者の相談にのり、生活の建て直しに向けて法律的な救済の道を一緒に考え、示
してあげることは、私たちのもっとも重要な活動です。
クレサラ研のメンバーが中心となって立ち上げた「はばたきの会」という被害者の会が
あります。「はばたきの会」には、いつでもそうした人たちの相談を受け付けている専用
の電話がありますが、毎月1回、池袋の豊島勤労福祉会館で、夜、定例の相談会を開いて
います。ここには、クレサラ研のメンバーが毎回、相談員として参加しています。
さらに去年に引き続いて6月に「自己破産等無料相談会」と銘打って、2日間にわたり、
面談による相談会を足立区で開催しました。青司協のメンバーだけでなく、東京司法書士
会の会員や、まだ登録していない新人にも協力を呼びかけて実施しました。
10月の末から11月には毎年、全国クレサラ被害者連絡協議会(被連協)、全国クレ
サラ問題対策連絡協議会(クレサラ対協)と足並みをそろえて電話での相談を受けるクレ
サラ110番を実施していますが、一昨年から東京青司協と東京司法書士会の共催事業と
していっそう充実したものになっています。
会館では、1階の相談ブースを利用してまだ月に2回ほどですが、クレサラの無料相談
も行っています。クレサラ研究会のメンバーは、これにも積極的に参加しています。
クレサラ問題は、社会的な問題であり、債務者個々人の問題の解決を図ると同時にこう
した被害を根底からなくしていくための活動も非常に重要なものです。
そのためにも毎年全国司法書士クレサラシンポジウムや、弁護士・司法書士・全国の被
害者の会が集まる被害者交流集会などが各地で開かれており、こうした研修会、集会に参
加して全国の仲間たちと勉強し、交流を深めるのも楽しく大きな意義があることです。
サラ金業者は、年利30%、40%というとんでもない高利で、小口の金を無担保でい
とも簡単に貸し付けます。金を貸すことで儲けているのですから、貸付競争をしていると
いうほうが的を得てるくらいです。彼らの「審査」など「ザル」もいいところです。そう
して債務者が返済に窮してくると他の業者より一瞬でも早く、過酷な取り立てで回収をは
かっていくというやり方です。債務者はある時点からサラ金への返済のためにサラ金から
借りるという事態に陥ってしまいます。こうなると負債額は雪だるま式に増えていきます
が、業者側は払ってもらえればそれが他の同業者からの借入金であろうとなんであろうと
いいわけで、要するに誰が「ババ」を引くかの問題でしかないのです。
自己破産者はギャンブルや遊興で遣った金を踏み倒すと、さんざん言われますが、債務
者がサラ金に手を出す理由の圧倒的なものは生活苦です。
「破産」は、決して恥ずべきことではなく、再び歩き出すために法律で認められた正当
な手段であり、この法律的救済措置を知らずに、自殺や夜逃げにいたることのないよう法
律家として私たちができること、やるべきことは大きな意義を持っています。
東京青司協のクレサラ研究会にあなたも是非参加してください。